見聞録
上官のまちの風景の中に、映画館として使われていた建物が残っている。近代化遺産とは言いがたいが、上官地区の娯楽の拠点であったことは間違いない。
この映画館は宇宙館。昭和40年代初め、小生が上官に住んでいた頃、親父に連れられて、たびたびこの映画館に行っていた。1階はスーパーのきよみずやで、正面左脇に映画館の入口があって、そこから2階に上っていた。
昭和39年の東京オリンピックで、テレビは一気に普及したが、当時の真空管の白黒テレビは、臨場感、迫力の面では映画と比べようがなかった。宇宙館はリバイバル専門館であったが、銀幕に映し出される映像は、幼い小生にとっては、自分がその中にいるように感じさせた。ガメラは「子どもの味方」などと言われていたが、戦闘シーンは至極恐ろしかった。
小生は、昭和44年に白川に引っ越したため、その後の宇宙館を知らないが、昭和40年代後半に閉鎖されたと思う。映画をレンタルで見る時代になり、今では大牟田から映画館が消えてしまった。あったからといって映画館に行くかどうか、・・・おそらくいかないと思う。
しかし、無責任ではあるが、もう一度、大牟田の古映画館で映画を見てみたい。大型商業施設のアミューズメントではなく宇宙館で。実現しそうもない夢である。
写真をクリックすると大牟田の映画館の思い出話が見れます【070630】
5月 26日、大牟田文化会館で開かれたピアノトリオの室内楽を聴いてきた。大牟田在住のピアニスト、佐々木洋子さんとご友人の方々による演奏会である。
佐々木さんは国内外で幅広い音楽活動さされている一流の方ピアニスト。佐々木さんの演奏会に行くのは3回目であるが、初めて知ったときは、このような方が大牟田にいらっしゃることに感心した。
今回、一緒にステージに立たれた清水さん、篠崎さんも、これまた本場のウイーン、ドイツ他、世界各国で修行を積まれた一流の方。たった3人なのに音の迫力は、筆舌に尽くしがたい。
素晴らしい音楽とともに、演奏の間のトークもユーモアがあって楽しい。煩悩を忘れて心が休まる時間を過ごすことができた。行けば、小生のようにリピーターとなるのは間違いない。片田舎の大牟田で一流の調べが聴けることに感謝している。
写真をクリックすると演奏会のおすそ分けが見れます【070527】
連休の後半、九州地方は雨に見舞われた。雨が降る中、旧
小生は、阿蘇の風景は日本の中でも最も美しいものと思っている。現在の新緑の季節もいいが、内牧の田んぼが畳に見える秋もよい。勿論、雪を冠した冬もよい。俵山、旧
松島は芭蕉を絶句させたという。小生も実際にこの目で見たが、確かに素晴らしい風景である。しかし、芭蕉は阿蘇を見ていない。阿蘇の風景を眺めたら感受性の強い芭蕉のことだから、あまりの衝撃に絶命していたかもしれない。(?)
ともあれ、今回のような厳しいときもあるのが自然の美であろう。次回も絶景が見れることに期待したい。
写真をクリックすると付録が見れます【070506】
大牟田高校は第79回の選抜高校野球大会に見事初出場した。九州大会を勝ち抜いての出場であるから、フロックではないと言っていいだろう。
今回、生きているうちに大牟田の高校が甲子園に出場することはないと思い、甲子園に足を運んだ。甲子園の高校野球は昭和55年、第52回選抜以来である。今年の選手は全員が平成生まれというから隔世の念を禁じ得ない。ちなみに52回大会は柳川対尼崎北、柳川が1対3で負けた試合を観戦したが、柳川のエース、中島輝士は後にソウル五輪の4番バッター、日ハムの主軸として活躍した。
大牟田高校は開幕直後の第1試合、佐野日大と対戦。残念ながら、攻守に勝る佐野日大に軍配が上がったが、地元の高校生が懸命に投げて、打って、走る。母校ではないが、本当にうれしくなった。生きているうちにもうない・・・とはじめは思ったが、まだ春の大会、激戦の福岡県予選を勝ち抜き、夏の選手権で捲土重来を期待する。
写真をクリックすると大牟田高校の甲子園のハイライトが見れます【070323】
昨年、大牟田に2つの温泉が新規オープンした。一つは勝立・月見ヶ丘社宅跡地の『満月の湯』、もう一つは甘木山の大牟田ハイツの天然温泉『月の雫』である。荒尾ではグリーンランド東側の『弥生の湯』、南関では『うから館』『みゆきの湯』『セキアヒルズ展望の湯』などの温泉が安定した人気を保っている。そこで、大牟田にも温泉・・・となったのかどうかは知らないが、この2つの温泉も行ってみるとなかなかよろしいのではないかと思った。
満月の湯は、施設もきれいで、ゴロ寝の休憩ができる。月の雫は、ほのかに硫黄の匂いがする湯で、今のところ昔からのハイツの浴場を使っているが、露天風呂のある新しい浴場を整備中。どちらも、仕事帰りに寄るとか、近場でちょっと、という場合には最適である。
さらに、荒尾警察署の筋向いにある平成ドリーム館の裏手にも、新しい温泉施設『ドリームの湯』が整備されている。今のところ、家族湯だけだが、3月上旬には広い浴場を備えた施設がオープンするそうだ。
モノを共有しないと生活できなかった頃の共同浴場と違い、現在ではスパ施設は庶民のささやかな贅沢となっている。これで、大牟田・荒尾・南関が『湯のまち』とはならないにしても、地域住民のちょっとしたリゾート地にはなっているのではないかと思う。子どもの頃、社宅の風呂に潜っていたことを思い出しながら、広い風呂の湯をひとかき、心の日曜日を満喫したい。
写真をクリックするとそれぞれの温泉情報が見れます【070225】
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