文化都市の路面電車
Ⅳ．おわりに
炭鉱関連の近代化遺産は産業面わが国の近代化をけん引し、国力を飛躍的に向上させました。路面電車は庶民の生活の利便性を向上させ、人と人との交流により地域の活性化をリードしました。
路面電車の次に来たのは自動車の時代でした。高度成長期、路面電車は交通混雑の元凶とされ、バス、マイカーの普及や維持経費の増加により経営的にも厳しくなり、全国の都市から姿を消していきました。しかし、そこを乗り越え存続した路面電車は、今では環境に優しい交通手段として地域の貴重な財産となっています。
大牟田の路面電車の歴史はわずか四半世紀。短い期間でしたが、路面電車は大牟田のまちに大きく貢献したことをここに留めておきたいと思います。（2011.03.15）
