技術士(総合技術監理部門:建設−都市及び地方計画)

技術士は19の部門があったが、建設部門を取得した小生は他の部門を受験するほど業務経歴の幅もなく、もう二度と受験することもないだろうと思っていた。

新世紀の到来とともに、20番目の『総合技術監理部門』が創設された。

もともと技術士とは専門技術の追求だけでなく、社会と自らの技術をどうコーディネートさせるかということを考えられる人を認定していると思っていた。だからこの部門は何のために必要なのかわからなかった。

創設された2001年度、さっそく受験してみたが、技術士試験で初めて経験する択一式の問題には全く手が出なかった。それほど勉強をしていた訳でもないが、主に論文に力を入れていた。その年はあえなく不合格。既に技術士を取得している受験生がほとんどで、多分(?)ハイレベルな争いだった思う。小生の的外れな対策では受験そのものが無謀だったと思う。

次の年は新試験制度への移行の経過措置の最終年度だった。翌2003年からは1次試験に合格していなければ2次試験へは進めない。正直言って、1次試験を受験してまで技術士をうけるつもりはなかった。やる気は起こらないが最後の技術士試験と思い受験した。

前年の失敗経験から、今度は勉強時間の99%を択一問題に当てた。ネタは技術士会の『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系』(いわゆる『青本』)のみ。総合技術監理の理念としてはいいかもしれないが、この本に書いてあるを総合技術監理と定義することには疑問である。でもしょうがないから、青本をキャンパスノートにまとめながら3回ほど読んだ。

試験勉強に裂いた時間は3週間。論文の勉強は試験の直前に前年の問題を解いてみただけ。旧制度の試験では時間中に論文を書き上げるのは死ぬ思いだったが、新制度の試験では時間が足らないということはなく何とかなると考えていた。

論文試験では、今回は青本を読んでいるので、その中のキーワードをふんだんに盛り込んだ。横文字やアルファベットの用語が並んでいるとそれらしく見える。

終了時間前に退出してきたが手応えはあった。

筆記試験の合格通知を受け取ってから、インターネットを使って昨年の口述試験の情報を集めた。受験の動機や業務経歴、筆記試験の論文について、総合技術監理部門の技術士をどう活用していくか、青本のキーワード、技術士の義務など建設部門で受験した時とあまり変わらないような内容だった。

で、これらの対策をひととおりキャンパスノートにまとめ、あとは相変わらず青本を見ていた。口述試験対策はそれほど入念にはやらなかった。

本番では予想していたとおりの質問で所要時間は19分。主に業務と総合技術監理の係わりのやり取りだった。

 

【ポイント】

1.本当にこれでいいのかと疑問に思うが、とにかく『青本』をバイブルとして勉強すること。突破の鍵は青本にあり。

2.まずは択一式のクリアを目標とする。既に他部門を突破している技術士が受験するのであるから、論文については勉強の比重を落としてよい。

3.経験論文については、そう遠くない過去の業務を題材にしているのであれば先に取得した部門の論文が使えると思う。これを五つの管理の視点を交えて書きなおすことが手っ取り早いと思う。

4.論文試験の選択問題についても、青本のキーワードを多用すること。テーマは毎年異なるが、論文の内容はパターン化される。

5.小生は口述試験の内容をインターネットで情報収集したが、質問内容もほぼパターン化していることがわかる。この部門の受験生は既に他の部門の技術士を取得しているはずだから、口述試験についても経験済み。想定問答を自分でまとめてみること。結構当たると思う。

 

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