見聞録

#015 宮浦駅プラットホーム

三池炭鉱専用鉄道は大牟田・荒尾に敷設され、現在もわずかではあるが、三井化学の貨物をJRと連絡するために使われている。この鉄道は運炭のために敷かれたものではあるが、戦後の復興期より旅客輸送にも使われた。

茶色のくすんだ客車を引いて走る三池鉄道は、三池港から荒尾方面の印象が強いが、かつては大牟田市内の路線があった。宮浦坑前を基点に勝立人事前(現在の勝立消防出張所付近)を経て東谷社宅に至るルートである。この路線は昭和21年に開通し昭和44年まで旅客運輸を行っていた。

大牟田川の付け替えに三池鉄道の線路敷きが使われたため、東谷、勝立の駅はなくなってしまったが、宮浦駅だけは朽ち果てながらも平成の時代まで姿を留めていた。

そのホームが壊されてしまった。【写真をクリックすると、2年前の宮浦駅のホームが見れます】

今、大牟田・荒尾で炭鉱遺産が注目されだしたが、保存が求められている施設は煉瓦づくりの建物やデザイン、機能に優れた港湾施設などであり、宮浦駅のホームなど話題にもならなかった。今の大牟田でどのくらいの人が宮浦駅の存在を覚えていただろうか。

自然の中で朽ち果てるホームの姿は『宴のあと』を物語っていた。またひとつ、小生のお気に入りの風景がなくなってしまった。【041109

 

 


#014 マスターズリーグ

先日、プロ野球マスターズリーグ(福岡ドンタクズvs札幌アンビシャス)を熊本・藤崎台球場に見に行ってきた。

マスターズリーグはリタイアした選手で作った球団で、試合の中身は敬老会野球と思っていた。事実、そういう部分もあるのだが、東京ドリームス所属の村田兆治が142キロを記録するなど、まだまだ素人の手の届かない野球を見ることができる。

福岡ドンタクズの先発は歴代のカープの投手の中で唯一人200勝を上げている北別府。一緒に行った息子は『どこのおっちゃん?』という感じだったが、カープの黄金時代を知る小生からにとっては『おお!』という感動であった。

打者もカズ山本、松永、藤本、石毛・・・とみんなよく打つ。『投げる』『打つ』の勘は衰えていないようだが、『走る』が目に見えて『おっさん走り』となっていた。(まあ、このくらいはしょうがない)【写真をクリックすると、往年の名選手が見れます】ちなみに審判も元プロ野球の審判のOB。プロ野球ニュースの『珍プレイ好プレイ』の審判編の名物だった村田審判も来ていた。平均年齢は67歳ということだった。

さて、このマスターズリーグは試合の勝敗も楽しみではあるが、少年野球教室などの社会活動も行っている。しかもこのローカル球場では外野の選手が守備につく前の肩慣らしで、スタンドの少年とキャッチボールをしてくれた。勝負に執着するプロ野球ではできないことでかもしれないが、このようなファンサービスが野球の裾野を広げるために必要なのだろう。【041107

 

 


#013 テトラパック

大牟田市内のまちを徘徊していて、ある家の玄関先でなつかしの牛乳コンテナを発見した。(しかもオームブランドのネーム入り)既に現役生活を終えて植木鉢としての第二の人生を過ごしていた。

牛乳コンテナは正四面体の牛乳パック、いわゆるテトラパックをきちんと詰めることができるよう六角形をしている。給食の時間になると、給食係はこのコンテナを運んでクラスのみんなに配っていた。

テトラパックには『正しい持ち方』や『正しいたたみ方』があり、中身をきちんと飲み干していないとたたむときに最後の残りが顔に噴射されることもあった。

小生が小学校に入学したのは昭和46年で、既に脱脂粉乳の時代ではなかった。中学では牛乳だけの給食だったが、その頃になるとあまり飲まなくなって、テットラパックを投げつけて遊んだり、道路に置いて車に踏ませたりしていた。飽食の時代の幕開けだったのかもしれないが、今となっては深く反省している。

いつの頃からかテトラパックは姿を消して、給食用の牛乳は四角い牛乳パックとなってしまった。

中身は変わらなくても(本当は変わっていると思う。昔の牛乳はある程度時間が経つと分離してツブツブが発生していた。)もう一度あのテトラパックで牛乳を飲んでみたい気がする。【041031

 

 


#012 プレイオフ2004

今年はいろいろあったパ・リーグだが、プレイオフは本当に盛り上がった。

第1ステージも第2ステージも試合はフルセット、興行的にも大成功だった。

試合内容もまさに死闘で、これほど息の詰まるようなゲームはめったにお目にかかれない。選手もファンもよく頑張ったと思う。

しかし、ペナントレースとしては最後にギャンブルが待っているという不可解な制度である。

皆同じ条件で闘っているので、ひょっとしたら逆転されていたのはライオンズだったかもしれない。その意味では不可解であっても公平である。

来シーズンもプレイオフの実施を前提として上位チームへのアドバンテージのあり方が論議されることになるだろうが、そもそも長期戦のペナントレースと短期戦のプレイオフを混同してしまうこと自体がおかしい。

ペナントレースの覇者はその栄誉を認めた上で2位もしくは3位のチームに日本選手権の出場権を争わせるというほうがファンはまだ納得できるだろう。

メジャーのワイルドカードのようなものだが、当然のことながらセ・リーグもこれに準じるべきである。

パ・リーグのプレイオフはもともとは消化ゲームをどうにかしようという発想から始まったものだが、知恵を絞ればもっと盛り上がる方法があるのではないだろうか。【041011

 

 


#011 イチボウ通りの桜

久しぶりに荒尾のイチボウ通りを通った。

道路脇を見て驚いた。『#005 桜花』にも掲載していたイチボウ通りの桜がなぎ倒されているではないか。

97日の台風の被害であることは明白であるが、樹齢40から50年くらいはあるのではないかと思われるような立派な桜が根こそぎ押し倒され、また大人の胴体ほどの枝分かれした幹がへし折られていた。

イチボウ通りの桜は葉張りが立派であり、それが故に暴風をまともに受けたのではないだろうか。

幸い今回の台風の被害を受けた桜は数本であり、若干密度が低くなってしまったが満開時の景色を失うものではないのではなかろうか。

地球の歴史では、このようなことはごく当たり前のことではあるのだろうが、あの見事な桜の景色はいつまでも残しておきたいものである。

この苦境を乗り越えて、来年、また見事な花を咲かせて欲しい。【040926

 

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