(1) 大牟田の煙突(その4)
** 三池港周辺工場群 **
*三井石炭鉱業三川発電所
三池港周辺地区は、石炭輸送の拠点であったため石炭火力発電所が多く立地しています。
三川発電所は昭和58年(1983年)に開設されました。三川坑から連たんし巨大な施設群を形成していましたが、閉山後、三川坑や三池鉄道など周辺の施設が解体され、ただ発電所だけが建っているというだけの風景になってしまいました。
この高さ110mの煙突には『三井石炭火力』の文字が書かれていて、発電所の存在をアピールしています。その文字の方向は、大牟田駅や松屋方面などの市の中心部に向けてあるのではなく、建設当時の三井鉱山九州事務所(原山町、現在の市立総合病院)を基準(正面)にしているようです。つまり、市民一般へ向けられたものではなく本社へ向けたというのは、ある意味、三井らしいと思います。
*九州電力港発電所
昭和46年(1971年)に建設された170mの煙突で、完成した当時は大牟田・荒尾地区で最高の高さでした。
当初は紅白、その後淡緑の単色、そして現在は白、青、淡緑の三色に塗装されています。
四脚集合型の美しい煙突は港のシンボルとなっています。九州電力の新小倉発電所の200m煙突は同形の兄弟煙突です。
また、似たような煙突は大分・鶴崎地区の昭和電工の工場や
港発電所は平成16年に閉鎖され、もうすぐこの煙突も解体されることになります。次の三池火力の煙突とともに、有明海の対岸からも確認できる煙突は大牟田のシンボルでしたが、大変残念です。
*三池火力発電所
昭和50年(1985年)建設の第2号機の煙突です。現在、大牟田・荒尾地区で最も高い180mの鉄筋コンクリート造自立型の煙突です。
三池火力発電所は昭和45年(1970年)、アルミ精錬に合わせて建設されました。以前は三井アルミニウム工業鰍フ一部でしたが、昭和55年(1980年)に発電部門は三池火力発電鰍ニして独立しました。
1号機は平成元年(1989年)に解体されました。建設当時はこの1号機煙突(130m)が大牟田地区最高でした。
現在、2号機(17.5万kW)のみの稼動ですが、大半の電力は九州電力に売電しているそうです。
*九州三井アルミニウム工業
平成元年(1989年)に三井アルミニウム工業のアルミ鋳造部門が分離独立し、九州三井アルミが設立しました。
デザインはスリムで、トラスの組み方はRDF発電所の煙突と似ています。
高さ74mの鉄塔支持型鋼製煙突ですが、三池火力や港発電所の近くにあるとそれほど高くは見えません。何となく控えめな煙突です。
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