(1) 大牟田の煙突(その3)
** 唐船工場群 **
*三池精錬所銀水工場
この唐船地区は戦後に工場が建設された場所で、大牟田にしては比較的新しい工業地域です。三池精錬所銀水工場は昭和29年(1954年)にアメリカの技術指導で建設されたもので、ちょうど半世紀を迎えます。
昔は『サンレン』と呼んでいた三井軽金属の工場です。かつては横須工場と銀水工場を結ぶ鉄道も敷設されていました。(今もその形跡は残っている)三錬社宅も北磯、手鎌、田隈、歴木などにあって、従業員も多かったと思います。
精錬所の銀水工場には立派なコンクリート製の煙突があります。色白でスマートな煙突です。量販店と中古車展示場の間の道から入ると近い距離で見ることができます。
*三井金属三池レアメタル工場
このあたりもかつての軽金属の工場です。三池レアメタルの場所は昔、三池化成と言われていたと思います。
この敷地にはマニア垂涎モノの円筒鉄筋コンクリート造煙突が少なくとも3本は残っています。
精錬所の煙突と同様にコンクリートの地肌がそれほど黒ずんでおらず保存状況は良好です。
現役の煙突から煙が出ているところも見ることができます。
唐船の旧軽金属地区では、地区西側のトステム大牟田工場が2002年12月に閉鎖されるなど、工場群としてはだんだんさびしくなってきました。
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